「TP-Link Deco X60を導入したら自宅のWi-Fi環境が改善されるのかな?」と悩んでいたのではないでしょうか?
どうも!こんにちはツヨシ(@ 24shi_insta)です!
私はTP-LinkのルーターArcher AX73を使っていたのですが、TP-Link様よりDeco X60をご提供いただき、実際に使ってみて良い点・悪い点を徹底調査してみました!
まずは結論から。Deco X60は価格が高いというデメリットはありますが、簡単にかつメッシュWi-Fiを構築することが可能のルーターで、Wi-Fi6に対応していて通信速度も非常に速いルーターです。
またメッシュWi-Fi専用に設計されており、AIメッシュ機能搭載によりユーザー行動を学習し、設置した環境・利用状況に最適なメッシュWi-Fi環境を自動構築してくれる点が特徴です。
しかし、IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)が対応確認済みのルーターとなっていないです。
つまり現時点ではIPv6非対応ということです。(この点についてはTP-Linkサポートに確認済み)
そのため、IPv6を使いたい人は、Decoシリーズではなく、ArcherシリーズでメッシュWi-Fi化するのが良いと感じました!
なので、Deco X60は「高度な設定を必要とせず、簡単にメッシュWi-Fiで自宅の通信環境を改善したい人」向けのルーターだと感じました!
この記事では、Deco X60を使ってみて感じた良い点・悪い点、戸建てで使った場合の参考通信速度からArcher AX73との比較までを解説していきます。
これからDeco X60の導入を検討している方はぜひ参考にしてくれると嬉しいです。
1. Deco X60の商品概要について
まずはDeco X60の商品概要について解説していきます。具体的には以下の通りです。
商品概要 | |
---|---|
製品名 | Deco X60 3ユニットセット |
価格 | 1ユニット:13,627円 2ユニット:27,149円 3ユニット:39,900円 ※Amazon調べ |
製品サイズ | 110 × 110 × 114 mm ※縦 × 横 × 高さ |
製品重量 | 約2,880g ※実測値による |
対応Wi-Fi規格 | 5GHz:Wi-Fi6 2Ghz:Wi-Fi6 |
最大通信速度 | 5GHz:2,402Mbps 2Ghz:574Mbps |
Wi-Fi範囲 | 4〜7LDK (3ユニットの場合) |
最大接続台数 | 150台 |
アンテナ数 | 4本 (6ストリーム) |
バンド数 | デュアルバンド |
MU-MIMO | ◯ |
ビームフォーミング | ◯ |
IPv6 IPoE | × |
メッシュWi-Fi化 | ◯ |
プロセッサ | 1.0GHzクアッドコアCPU |
ポート数 | ギガビットポート×2 |
USBポート | × |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
デザイン
Deco X60のルーターデザインはとてもスタイリッシュです。真っ白な円柱となっていて、ルーターとは思えないオシャレなデザインです。
前面にはDecoシリーズのロゴが印字されており、背面には2つのLANポートと電源ポートがあるだけと非常にシンプルな作りです。
上方には端子はないですが、丸い蓋の周りには隙間があり、こちらは恐らく通気・換気のための溝だと思われます。裏側には通気・換気のための溝があります。
またDeco X60はルーターデザインだけでなく、AC電源のデザインもオシャレです。
ルーターは基本隠すガジェットですが、Deco X60はインテリアとして目のつく場所に置いてあっても何ら違和感はないです。
スペック
私がルーター選ぶ上で注目すべき点は7つです。そして、Deco X60のスペックを抜粋すると以下の通りです。
スペック | |
---|---|
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6 |
通信速度 | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
IPv6 (IPoE/IPv4 over IPv6) | × |
バンド数 | デュアル |
アンテナ本数 | 4本(6ストリーム) |
ビームフォーミング | ◯ |
MU-MIMO・OFDMA | ◯ |
最大接続台数 | 150台 |
現在のWi-Fi最新規格「Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)」に対応していて、通信速度は2,402Mbpsです。バンド数はデュアル、アンテナ数は内蔵アンテナ4本の6ストリームです。通信速度で言うと「ミドルクラス」のルーターだと感じました。
その他にもビームフォーミングやMU-MIMO・OFDMAにも対応しているため、複数端末で安定した通信環境を体感できるルーターであることは間違い無いです。
ただ、IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)には公式対応しているルーターでは無いです。(TP-Link IPv6対応ルーター確認ページ)
なので、通信環境によりこだわりたい人(IPv6IPoE接続を使いたい等)はこの点は不満点になる可能性があります。
ただ、Deco X60の専用アプリ上では「IPv6設定項目」が用意されていることから、今後対応する可能性は大いに高いのでは?と思っています。
接続・初期設定
Deco X60の接続・初期設定は専用アプリ「TP-Link Deco」で簡単に行うことができます。2台目・3台目の追加接続もとても簡単なので機器に疎い人でも気軽にメッシュWi-Fi環境を構築できます。
具体的に手順をまとめると以下の通りです。
上記はTP-Linkアカウントのログイン画面です。アカウントをお持ちでない場合は、左下の「登録」から設定を行います。
画面の指示に従い、ローカルネットワーク権限をONにします。「設定に移動」をタップすればiPhoneの「設定アプリ」が自動的に開きます。権限設定を行ったら、開始をタップし初期設定を始めます。
まずDeco X60を選択します。
接続方法は以下の通りです。
- モデム(ONU)の電源を切る
- Deco X60とモデム(ONU)を接続
- モデムとDeco X60の電源を入れる
ポイントは「モデムとDeco X60」を同じタイミングで電源を入れることです。
モデム(ONU)がインターネット接続するのを待ち、Deco X60もLEDランプが青く点滅するまで待ちます。
ちなみにLEDランプの色、点灯方式には以下の意味があります。
LED状態 | 状況 |
---|---|
黄色点滅 | 初期化処理中 |
黄色点灯 | 起動処理中、何らかの処理中。電源を切らないでください。 |
青点滅 | 初期設定待ち |
青点灯 | 初期設定完了、保存中 |
緑点滅 | ファームウェア更新中、電源を切らないでください。 |
緑点灯 | 正常動作中 |
赤点滅 | メインDecoと通信出来ません。 |
赤点灯 | インターネット接続がありません。 |
X60が「青点滅」の状態になったら次に進みます。
次にスマホのWi-FiがONになっていることを確認し、X60とWi-Fi接続します。
ここでは自動・手動接続が選べますが、基本は自動接続でOKです!
次に1台目のDeco X60の設置場所とインターネットの接続タイプを設定します。
- 設置場所:X60を置いている場所を選択
- 接続タイプ:基本デフォルトのままでOK
最後にWi-Fiのネットワーク名・パスワードを設定し、Wi-Fiに接続します。
- ネットワーク名:お好みでOK
- パスワード:お好みでOK
ちなみにDeco X60は2.4Ghz帯・5Ghz帯ともにネットワーク名・パスワードは共通です。
以上でDeco X60の初期設定は終わりです。
2台目・3台目の設定方法は「STEP3〜7」と同じ設定をするだけで行えばOKです。
このようにDeco X60は専用アプリで誰でも簡単に初期設定・メッシュWi-Fi環境を構築することができます。
以上がDeco X60の商品概要・基本操作でした!
2. Deco X60を使ってみた感想
実際にDeco X60を使ってみた感想、メリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 簡単に最適なメッシュWi-Fi環境が構築可能
- Wi-Fi6対応で通信速度が速い
- 最大接続台数が150台と多い
- ルーターのデザインが良い
デメリット
- 他ルーターに比べ、価格が高い
- LANポートが少ない
- IPv6に公式対応していない
メッシュWi-Fi導入を目的とするならDeco X60は一般家庭に最もおすすめできるスペックのルーター!X90は高スペックだし、X20はちょっともの足りさを感じる可能性が高いです!
使ってみた感想は、Deco X60は価格が高いというデメリットはあるけど、メッシュWi-Fi構築がアプリで簡単にできて、Wi-Fi6対応していて十分な通信速度が家全体で出るので「メッシュ化+通信速度重視」には非常におすすめできるルーターです。
設定がめちゃくちゃ簡単ですが、AIメッシュ機能搭載で設置環境に最適なネットワークを構築してくれる点は多くの人に好まれる要素です。
また、Deco X60のもう1つの魅力はデザインの良さです。私が愛用しているArcher AX73は見た目があまり良くないです。
なので、ルーターが見えない場所に配置していますが、Deco X60であればインテリアとしておいていても、おしゃれに見えます。
後ほど、私の戸建内の計測速度を詳しくお話ししますが、平均で下り300-400Mbps、上り200-300Mbps、応答速度20ms前後という速いが出ています。
しかし冒頭でもお話しした通り、IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)が対応確認済みのルーターではないです。
そのためん、IPv6を使いたい人はDecoシリーズではなく、ArcherシリーズでメッシュWi-Fi化するのが良いと感じました!
なので、Deco X60は「簡単にメッシュWi-Fiを導入したい人」向けのルーター、ArcherシリーズのOneMeshは通信環境によりこだわる人のためのメッシュWi-Fiだと感じました!
3. Deco X60のメリット
次に私の感じたDeco X60のメリットについて解説します。具体的には以下の通りです。
- 簡単に最適なメッシュWi-Fi環境が構築可能
- Wi-Fi6対応で通信速度が速い
- 最大接続台数が150台と多い
- ルーターのデザインが良い
3-1. 簡単に最適なメッシュWi-Fi環境が構築可能
Deco X60の最大の魅力は「簡単にメッシュWi-Fi環境が構築可能」という点です。
- 専用アプリで簡単接続設定が可能
- サテライトルーターは電源に差すだけで利用可能
- AIメッシュ機能により、ユーザー行動・利用環境の最適化
ちなみにAIメッシュ機能は以下の通りです。
AIメッシュとは?
引用:TP-Link公式HPより
メッシュWiFiは、ネットワークエリア内を移動しても接続が途切れない、シームレスなストリーミングを提供してくれます。しかし、実際の環境ではルーターの設置場所・壁の厚さ・家電等、さまざまな影響によってそのパフォーマンスが低下してしまう可能性もあります。
AIメッシュテクノロジーを搭載したDecoなら、ネットワーク環境・クライアントの種類・ユーザーの行動を自動で学習します。 優秀なアルゴリズムを使用して、あなたのお家にピッタリな環境の構築をサポートします。
Deco X60は初期設定も簡単で、AIメッシュによりネットワーク環境を自動で最適化してくれる点はネットワークに詳しくない人にはとても使いやすいルーターです。
3-2. Wi-Fi6対応で通信速度が速い
2つ目のメリットは「Wi-Fi6対応で通信速度が速い」という点です。
実際にここでは私の仕事場の戸建で計測した速度結果をご紹介します。具体的には以下の通りです。
ルーター2個配置の場合
まず2個配置で計測した結果は以下の通りです。
仕事部屋の速度結果
洋室Bの速度結果
LDKの速度結果
通信速度 | |
---|---|
2階 仕事部屋 ※Deco X60設置部屋 | 下り:450 Mbps 上り:307 Mbps |
2階 洋室B | 下り:391 Mbps 上り:209 Mbps |
1階 リビング | 下り:221 Mbps 上り:148 Mbps |
X60を2つセットした場合の通信環境は上記の通りです。
建物全体で下り200Mbps以上と非常に速い通信環境を構築できることがわかります。また、応答速度も20ms以下と非常に速いです。
また、リビングのサテライトルーターの通信速度結果はLAN接続なしでしたが、LANケーブルを挿して計測すると以下の通りです。
LANケーブル接続なし
LANケーブル接続あり
1階でも下り400Mbps超えの通信速度が出ました。
正直、これだけの通信速度が出ていれば2個セットで十分だなと感じました!
ルーター3個配置の場合
次に3個配置で計測した結果は以下の通りです。
仕事部屋の速度結果
洋室Bの速度結果
LDKの速度結果
通信速度 | |
---|---|
2階 仕事部屋 ※Archer AX73設置部屋 | 下り:441 Mbps 上り:234 Mbps |
2階 洋室B | 下り:394 Mbps 上り:228 Mbps |
1階 リビング | 下り:233 Mbps 上り:107 Mbps |
X60を3つセットした場合の通信環境は上記の通りです。
※2つセットの場合の通信速度結果はこちら
通信速度 | |
---|---|
2階 仕事部屋 ※Deco X60設置部屋 | 下り:450 Mbps 上り:307 Mbps |
2階 洋室B | 下り:391 Mbps 上り:209 Mbps |
1階 リビング | 下り:221 Mbps 上り:148 Mbps |
私の利用環境(建物の広さ)の場合、2個と3個配置だとあまり通信速度は変わらなかったです。建物の広さによって必要なルーター個数は異なりますが、私の利用環境だと2個で十分だと感じました。
以上、このようにDeco X60を使えば非常に通信速度が速いメッシュWi-Fi環境を構築することができます!
3-3. 最大接続台数が150台と多い
3つ目のメリットは「最大接続台数が150台」という点です。具体的には以下のような人におすすめです。
- スマートハウス化を進めてる人
- 家族世帯で住んでる人
近年、家電のIoT化が進んでいるので最大接続台数は多いに越したことはないです!
3-4. ルーターのデザインが良い
4つ目のメリットは「ルーターのデザインが良い」という点です。
先ほどもお話ししましたが、私が長らく愛用しているArcher AX73とデザインを比較すると以下の通りです。
Archer AX73はハイスペックルーターなのですが、デザインがあまりカッコよくないです。そのため、こちらのルーターは目立たない場所に配置していますが、Decoシリーズはデザインがとても良いので目につく場所においても全く変ではないです!
配置場所を困らないという点はとても良い点です。!
4. Deco X60のデメリット
次に私が感じたDeco X60のデメリットを解説します!具体的には以下の通りです。
- 他ルーターに比べ、価格が高い
- LANポートが少ない
- IPv6に公式対応していない
4-1. 他ルーターに比べ、価格が高い
1つ目のデメリットは「他のルーターに比べ、価格が高い」という点です。
理由はTP-Linkの他のルーターでもメッシュWi-Fiを構築することは可能で、それらのルーターと価格を比べるとDeco X60は価格が高いです。具体的に他モデルと比較すると以下の通りです。
親機+サテライト1つの比較
価格 | |
---|---|
Archer AX55+RE600X(1個) | 15,770円 |
Archer AX73+RE600X(1個) | 20,725円 |
Deco X60(2セット) | 27,161円 |
親機+サテライト2つの比較
価格 | |
---|---|
Archer AX55+RE600X(2個) | 22,960円 |
Archer AX73+RE600X(2個) | 27,915円 |
Deco X60(3セット) | 45,253円 |
上記の通り、TP-Linkの他モデルと比較するとDeco X60の価格は高いです。しかし、先ほども言った通り、Deco X60はメッシュWi-Fi専用ルーターとなっており、AIメッシュ機能搭載で自動で快適な通信環境を構築してくれるのが魅力です。
ただ、コスパを重視してメッシュWi-Fi環境を構築したいなら、ArcherシリーズのOneMeshを選択する方が良いです。
4-2. LANポートが少ない
2つ目のデメリットは「LANポートが少ない」という点です。
Deco X60のLANポートは2つだけです。メインルーターはONUと有線接続する必要があるので、使えるポートは実質1ポートのみ。なので、以下の機器を使っている人は注意が必要です。
- 光電話
- NAS
- プリンター等と有線接続
ただし、LANポート少ない問題はTP-Linkのスイッチングハブ(TL-SG105)を使えば、ポート数を増やすことができます。価格も2,000円程度と安いです。
また現在多くの機器はWi-Fi接続が主流になってきているので、ポート数の少なさは正直あまりデメリットにならないケースの方が多いのでは?と思っています。事実、私の仕事場のプリンタ・スキャナはWi-Fi接続で使っています。
以上のことからポート数が少ないのは事実なので、有線接続がどれくらいあるのか?購入前に確認することは必須です。
ちなみにNURO光の場合は、ONUが無料かつLANポートも4つついています。私はNURO光のONUに光電話・NASを接続しているので光回線によってもポート数の少なさがデメリットになるかは変わります。
4-3. IPv6に公式対応していない
3つ目のデメリットは「IPv6に公式対応していない」という点です。
私はDeco X60を導入し、専用アプリに「IPv6設定」があったので有効にしてみたところ、通信が不安定になり、通信速度も落ちました。そして、特定のアプリの通信(私の場合はInstagram)が読み込みできなくなるという現象が発生しました。
翌日、TP-Linkサポートに確認したところ「Deco X60はIPv6の動作確認済みWi-Fiルーターではない」との回答をもらいました。つまり、IPv6に公式対応していないということです。
事実、TP-LinkのIPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応確認済みリストには以下のように記載されています。
型番 | ハードウェアバージョン | 対応ファームウェア |
---|---|---|
Archer C2300 | V1 | ファームウェア 190101以降 (A,Eのみ) |
Archer A10 | V1, V2 | ファームウェア 190624以降 (A,B,C,Eのみ) |
Archer A2600 | V1, V2 | ファームウェア 190624以降 (A,B,C,Eのみ) |
Archer A6 | V3 | ファームウェア 200306以降 (A,B,C,D,E) |
Archer C80 | V1 | ファームウェア 210316以降(A,B,C,E) |
Archer A10 Pro | V1 | ファームウェア 200401以降 (A,B,C,D,E) |
Archer A2600 Pro | V1 | ファームウェア 200401以降 (A,B,C,D,E) |
Archer AX10 | V1, V1.2 | ファームウェア 20210513以降(A,B,C,D,E) |
Archer AX55 | V1,V2 | ファームウェア 210812以降 (A,B,C,D,E) |
Archer AX4800 | V1 | ファームウェア 210308以降 (A,B,C,D,E) |
Archer AX72 | V1 | ファームウェア 20210715以降(A,B,C,D,E) |
Archer AX73 | V1 | ファームウェア 20201112以降(A,B,C,D,E) |
ArcherシリーズはIPv6に対応リストに記載がありますが、Decoシリーズはリストに記載がないです。
ただ、Decoシリーズの専用アプリ上には「IPv6設定」はあるので、今後対応する可能性はあると思うのですが、サポートに聞いても「今後の予定はわからない」との回答でした。
なので、IPv6が使えないと嫌だ!と通信環境にこだわる人もDecoシリーズではなく、Archerシリーズでのメッシュ化がおすすめです!
5. Decoシリーズを比較してみた!
次にDecoシリーズのスペックを比較してみました。具体的には以下の通りです。
Deco X20 | Deco X60 | Deco X90 | |
---|---|---|---|
価格 | 21,800円 ※Amazon調べ | 27,133円 ※Amazon調べ | 49,800円 ※Amazon調べ |
対応Wi-Fi規格 | 5GHz:Wi-Fi6 2Ghz:Wi-Fi6 | 5GHz:Wi-Fi6 2Ghz:Wi-Fi6 | 5GHz:Wi-Fi6 2Ghz:Wi-Fi6 |
最大通信速度 | 5GHz:1,201Mbps 2Ghz:574Mbps | 5GHz:2,402Mbps 2Ghz:574Mbps | 5GHz:4,804Mbps 5GHz:1,201Mbps 2Ghz:574Mbps |
Wi-Fi範囲 | 3〜4LDK | 3〜5LDK | 4〜6LDK |
最大接続台数 | 150台 | 150台 | 200台 |
アンテナ数 | 4本 (4ストリーム) | 4本 (6ストリーム) | 6本 (8ストリーム) |
バンド数 | デュアルバンド | デュアルバンド | トリプルバンド |
MU-MIMO | ◯ | ◯ | ◯ |
ビームフォーミング | ◯ | ◯ | ◯ |
IPv6 IPoE | × | × | × |
AIメッシュ | × | ◯ | ◯ |
プロセッサ | クアッドコアCPU | 1.0GHzクアッドコアCPU | 1.5GHzクアッドコアCPU |
ポート数 | ギガビットポート×2 | ギガビットポート×2 | 2.5Gbpsポート×1 ギガビットポート×1 |
USBポート | × | × | × |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード | ルーターモード ブリッジモード | ルーターモード ブリッジモード |
比較した結果の私の受けた感想は以下の通りです。
- X20:コスパ重視モデル
- X60:バランスが良いモデル
- X90:ハイスペックモデル
Decoシリーズを買うなら個人的にはX60が最も価格と性能のバランスが良いと感じました。理由はアンテナ数(ストリーム数)です。アンテナ数が多いと、通信速度の高速化・安定性が上がるからです。
ただ正直な話、X20とX60に雲泥の差があるとは思えませんが…
そして、X20との価格差は5,000円です。5,000円差ならより通信速度と安定性が向上しているX60を選びます。
Deco X90はトリプルバンドのハイエンドモデルなので、通信環境にこだわる人向けで、普通にスマホでネットや動画を見るくらいの人には必要ないです。
事実、私はDeco X60を使ってみましたが在宅でネット仕事をする私でも十分なスペックです。
なので、コスパ重視ならX20、ストレスなしのネット環境が欲しいならX60、最上級ならX90という認識で考えればOKです!
6. DecoメッシュWi-FiとOneMeshの違いは?
ここまで聞くと1つ疑問点が出てきます。それはDecoシリーズのメッシュWi-FiとArcherシリーズで利用可能な「OneMesh」の違いは何?という点です。
私もこの点が疑問だったため、TP-Linkの中の人に直接質問させてもらいました。簡単に両者の違いをまとめると以下の通りです。
DecoメッシュWi-Fi
- メッシュWi-Fiに専用設計されたルーター
- VPNなど高度な設定とは併用不可
- IPv6非対応
- 大きな家に住んでる人(OneMeshで中継機3台以上必要な場合)
- ルーターにある程度お金が出せる人
- ブリッジモードでもメッシュWi-Fiが可能
OneMesh
- ルーター+中継機で使用するメッシュWi-Fi
- VPNなど高度な設定と併用可能
- IPv6対応
- 中継機2台以内で足りる家の広さの人
- 低価格でメッシュWi-Fi環境を構築したい人
- ブリッジモードでメッシュWi-Fiは利用不可
VPNとは、「Virtual Private Network」の略称で「仮想的な専用回線」のことを指します。VPNは、インターネット上に安全な経路を構築し、セキュア(保護された)なデータのやり取りを実現する技術です。
引用:https://www.ctcsp.co.jp
以上のことから、簡易な設定・VPN・IPv6・家の広さ・価格の利用の5つが選択の基準です。まとめると以下の基準で選ぶのが良いと感じています。
Deco | OneMesh | |
---|---|---|
簡易な設定 | ◯ | △ |
VPN | × | ◯ |
IPv6 | × | ◯ |
家の広さ | ◯ | △ |
価格 | △ | ◯ |
- Deco:簡単に設定したい。中継機3台以上必要な広い家に住んでる。予算がある程度ある。
- OneMesh:VPN・IPv6の高度な通信がしたい。中継機2代以下で済む広さの家に住んでる。コスパ重視。
なので、上記の基準で検討すればOKです!
個人的には、ネットに詳しくないけど快適にしたいならDeco、ネットに詳しい又は自分で調べることができる人はArcherシリーズ+中継機を使ったOneMeshがおすすめです!
7. Deco X60がおすすめな人の特徴
以上のことから、Deco X60がどんな人におすすめなのか?についてまとめていきます。具体的には以下の通りです。
おすすめな人
- 簡単にメッシュWi-Fi環境を構築したい人
- VPN・IPv6 IPoE接続などの機能を使わない人
- メッシュWi-Fiの安定性重視の人
- 中継機3台以上必要な大きな家に住んでる人
- Wi-Fiルーターのある程度お金が出せる人
おすすめできない人
- VPN・IPv6 IPoE接続などの機能を使う人
- なるべく価格を抑えたい人
- 1L・1LDKなど家の広さがない人
上記のおすすめな人の条件に当てはまるのであれば、Deco X60は非常におすすめです!
逆に高度な設定・IP v6IPoE接続、価格をなるべく抑えてメッシュWi-Fi環境を構築したい人は、Deco X60ではなく、Archerシリーズ+中継機を使ったOneMeshがおすすめです!
ちなみに、私はArcher AX73のレビュー記事も書いていますので、OneMeshの通信速度など気になる方は是非そちらも併せてご覧ください。
まとめ
今回はDeco X60を使ってみたレビューをご紹介しました!
繰り返しになりますがDeco X60を使ってみた感想、メリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 簡単に最適なメッシュWi-Fi環境が構築可能
- Wi-Fi6対応で通信速度が速い
- 最大接続台数が150台と多い
- ルーターのデザインが良い
デメリット
- 他ルーターに比べ、価格が高い
- LANポートが少ない
- IPv6に公式対応していない
メッシュWi-Fi導入を目的とするならDeco X60は一般家庭に最もおすすめできるスペックのルーター!X90は高スペックだし、X20はちょっともの足りさを感じる可能性が高いです!
冒頭でもお話しした通り、Deco X60は価格が高い、IPv6非対応というデメリットはありますが、専用アプリで簡単にメッシュWi-Fi環境が構築でき、さらにAIメッシュによりネットワーク環境を自動で最適化してくれる点はとても使いやすいです。
多くは「単純に家全体の通信環境をよくしたい!」という人がほとんどと考えるとDeco X60はそんな人の要望にベストマッチしているルーターだと言えます。
ぜひ、これからメッシュWi-Fi環境を構築したいと考えていた方は参考にしてみてください!
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